YOUTUBEでイメージはバッチリ、今すぐにでもカヤックフィッシングを始めたい!
勢いは大事だけど、カヤックを購入するのはちょっと待って!
道具を準備すれば始めること自体はできるけど、カヤックフィッシングは意外にも合う合わないがハッキリした遊びです。
「カヤック」は、それ自体が趣味として確立されており、カヤックスクールやカヤック体験という名称でサポートが充実しています。
大きな出費をする前に、カヤックフィッシングとの相性を確かめてからでも遅くはないですよ。
未経験者はシーカヤックスクールがオススメ!
カヤックフィッシングに潜むリスク
オフショアでの釣りを想定していますが、カヤックフィッシングを始めたいと考えている方には2パターンの方がいます。
- 釣りが趣味で、カヤックに乗って釣りがしたい人
- カヤックが趣味で、釣りもやってみたい
そして、カヤックフィッシングを始める人のほとんどが、1のカヤック経験が無い方になります。
カヤックフィッシングは、出艇場所からカヤックを自力で漕いで、揺れるカヤックの上でバランスを取りながら釣りをするという遊びです。
沖でひっくり返るかもしれませんし、風に流されて帰還できなくなるかもしれません。
一歩間違えば遭難して命を落とす可能性がある、リスクの比較的高いレジャー・・・それがカヤックフィッシングです。
リスクを回避できるかは、あなた自身のスキル次第
カヤックフィッシングは比較的リスクの高いレジャーというお話をしました。
そんなリスクを下げるためには、ライフジャケット(PFD )やフラッグといった安全装備は必須です。
しかし、そんなモノよりももっと大切なことは、あなた自身のスキルになります。
- 落水時にカヤックに上がるセルフレスキュー
- 荒れた海況でも帰還できるパドリング
- 外洋のうねりでもカヤック上でバランスが取れる
- 波の状況・風の予報から出艇可否を判断する状況判断
- 毒やトゲ・キバなど危険な魚を見分けられる
実はリスク管理という面では、釣りのスキルや道具はほとんど関係が無く、カヤックのスキルを磨くことが必須となります。
シーカヤックスクールでカヤックスキルを学ぼう
カヤックに乗った経験が無い方が、安全にカヤックに触れることができるサービスとしては、私の住む宮城県近郊では主に2つです。
自治体等で運営するカヤック体験
1つ目は、主に自治体等の体験施設で運営されている『カヤック体験』で、2時間程度で1,000円~5,000円程度のカリキュラムになります。(カヤックレンタル・レジャー保険などを含む)
ホームページを見てみると、湖・運河や川といった内水面から、比較的穏やかな内海のみで開催されており、初心者やお子さまにオススメされています。
インストラクターからパドルの持ち方や各部の名前といったレクチャーを受けた後、1時間程度カヤックの漕ぎ方を教えてもらいながら近場を回るといった内容になります。
使用するカヤックは9フィート程度のレクリエーションカヤックであることが多く、安定感があるため転覆・落水するリスクはかなり少なくなります。
お試し価格の一方、セルフレスキュー・パドリング練習などはありません。
また、海の波がある状況での体験はできないため、船酔いする体質かチェックするのは難しいところもデメリットとなります。
いざカヤック上で船酔いした場合、平衡感覚が失われて落水・体力が消耗するなど非常に危険です。
睡眠不足や前日のアルコールの飲みすぎなども船酔いしやすくなりますので要注意。
船には酔わないけれど、カヤックには酔うという人は意外と多いよ!
私は子供(小学校高学年の女の子)とのレクリエーションで数回利用したことがあります。
子供や女性でも体力的に問題なく楽しめますのでアクティビティとしては非常にオススメです。
水には濡れるので、着替えと日焼け対策は万全にしましょう。
個人(プロスタッフ)が運営するシーカヤックスクール
2つ目は個人(プロスタッフ)が運営する『カヤックスクール』で、半日程度で1万円~のカリキュラムになります。(カヤックレンタル・レジャー保険などを含む)
プロスタッフと書いていますが、『カヤック体験』であっても『カヤックスクール』であってもインストラクターの方自体は変わりがないケースがほとんどです。
大体はJSPA(日本セーフティパドリング協会)などの団体からインストラクター資格を取得しています。
大きく違うのは、使用するカヤックが10フィート以上のシーカヤックであり、レクリエーションカヤックと比較するとスピードが出る反面、バランスが不安定になります。
シーカヤックのパドリングは長距離航行を前提としており、フィッシングカヤックのパドリングと同じものになります。
カヤックスクールではパドリングのレクチャーを時間をかけて受けることができ、水温が高い時期であればセルフレスキューの練習をすることもできます。
また、シーカヤックはフィッシングカヤックと比較してバランスを取るのが難しくなります。
そのため、シーカヤックで外洋ツアーに出れるレベルになれば、フィッシングカヤックでの釣りは楽勝です。(もちろん、安全な海況が前提です)
シーカヤックのスクールは多少の波風がある状況での体験となるため、船酔いする方は一定数います。
酔い止めの薬である程度は予防できますが、あまり酷いようであれば考えものです。
カヤックフィッシングは海上の揺れるカヤックの上で、手元を見ながらリーダーの組み換えやルアー交換を行います。
遠くを見るシーカヤックよりも条件が悪いと思いため、体質的に合わない方がいるのは事実です。
子供とアクティビティとして楽しみたいのであればカヤック体験が向いていますが、カヤックフィッシングをしたいのであれば、カヤックスクールが断然オススメです。
カヤックフィッシングは海の上では一人のため、リスクを回避できるのは自分のスキル次第です。
仮に仲間と釣りに出たとして、その方はチームレスキューを習得しているインストラクターでしょうか?
インストラクターでもなければセルフレスキューも自力帰還もできない状況の遭難者を救助することは不可能です。
まずは『カヤックスクール』で必要なスキルを身につけ、カヤックフィッシングを安全に楽しみましょう。
非常事態には躊躇せず118番
宮城県(仙台市)近郊のカヤック体験・カヤックスクール
私は宮城県の仙台市在住のため、実際に体験したorネットで調査したカヤック体験ツアーやカヤックスクールを備忘メモ的に紹介します。
また、カヤック購入後のパドリング練習に良いスポットについても、あわせて紹介します。
カヤック体験が可能な施設
志津川湾の内海をレクリエーションカヤックで体験
鳴瀬川の止水エリアでカヤックを格安で体験(淡水)
鳥の海の湾内でマリンレジャー・カヤックを体験
歌津の内海でカヤック散歩ツアー
気仙沼の唐桑半島でカヤック&田舎体験
福島市の水がめ(摺上川ダム)でカヤック体験
宮城県内のカヤックスクール
仙台市の老舗カヤックスクール、インストラクターの育成可
本拠地は女川(出島)エリアだが、県内どこでもリクエスト可
石巻のカヤックスクール、女性インストラクター
本拠地は牡鹿半島エリアだが、県内のリクエスト可
パドリング練習が可能な出艇場所(宮城県)
キャンプ場のスロープから出艇可(アクセス良好)
キャンプ場の事務所で受付し、デイキャンプ料金で利用可
〇七ヶ宿湖
水と歴史の館or七ヶ宿ダム管理所に届出すれば利用可(無料)
スロープはコンクリートだが高低差あり(カヤックカート不可)
〇大倉ダム
使用届を⼤倉ダム管理事務所に持参・FAX・メール提出で利用可
駐車場から出艇場所までは距離がある模様
まとめ
この記事では、カヤック未経験者がカヤックフィッシングを始めるにあたり、 必要なスキルを学べるシーカヤックの「カヤックスクール」について紹介しました。
「カヤック体験」よりも費用がかかりますが、必要経費と考え、カヤックフィッシングを安全に楽しみましょう。
ライフジャケット(PFD)やフラッグなど
安全装備も必ず準備を!
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