ルアーフィッシングを始めてみたいという初心者の方には、手軽に狙えるターゲット『メバリング』がおすすめです。
- 対象魚のメバルってどんな魚?
- どんなポイント(釣り場)を選べば良いの?
- 商品が多すぎて、どんな道具必要なのか分からない
- やってみたいけど、なかなか自由な時間が取れないんだが大丈夫?
などなど・・・初心者の方は、いろいろな疑問があるんじゃないでしょうか。
私は15年前に『メバリング』からルアーフィッシングを始め、今ではシーバス・トラウト・真鯛・アジ・イカなど、いろいろな釣りを楽しんでいます。
今回は、そんな私が近所の港でも手軽に楽しめる『メバリング』の始め方について、釣り人目線で紹介していきます。
この記事では、メバリングを始めて、記念すべき最初の一尾をGETするために必要な基礎知識と最低限必要なアイテムについて理解することができます。
『メバリング』は1番手軽なソルトルアーフィッシング
メバルをターゲットにしたルアーフィッシングは、『メバリング』と呼ばれ、今や雑誌やYouTubeでたくさん紹介される人気の釣りです。
数あるターゲットの中で、『メバリング』はタックルも軽量・安価で、比較的簡単に釣れるため、最も手軽なターゲットです。
『メバリング』は、日中に物陰に隠れたメバルを狙うデイゲームと、夜の堤防周りを狙うナイトゲームに分かれており、ルアーや釣り方も区別されています。
私は、10年以上前に『メバリング』という言葉が世に出始めた頃から、デイ・ナイト問わずひっそりと楽しんでいましたが、昨今のあまりの人気っぷりに驚くばかりです。
今回は、「昼間は家族の時間を大切にしたいから、夜しか自由な時間が取れないよ」という方でもOKな、ナイトゲームを中心に紹介します。
状況次第でイージーに釣れるため、「短時間釣行」や、「釣れないときのボウズ逃れ」にもオススメ!
【釣り人目線】メバルの生態 ※リリース推奨
メバリングのハイシーズンは3月~梅雨前まで
メバルは漢字で「春告魚」または「目張」と書きます。
春を感じる3月頃によく釣れ、目が大きく視力が良いため、ルアーだと見破るられることも多々あります。
魚の活性(ルアーへの反応)は水温と密接に関係しているため、桜が咲く3月頃末になると海水温が10℃を超え、梅雨前までが活性が高く釣りやすいハイシーズンとなります。
地域によって時期にズレはありますが、私のいる東北エリアでは港湾部で周年釣れる対象魚で、特に5月〜6月は大型が狙える時期になり、30cmの「尺メバル」が一つの目標となります。
しかし、メバルは成長が遅く30cmに育つのに10年掛かると言われており、資源保護の観点から、大型の個体や冬季に釣れる抱卵個体はリリースを強く推奨します。
食べ頃サイズは20cm〜25cm程度ですが、それでも成長まで5年以上掛かる魚です。
強制はできませんが、「キープは最小限に!」釣りを長く楽しめる環境を守りましょう。
メバルの習性
メバルは、岩礁帯を好む魚=ロックフィッシュに分類されますが、アイナメなど他のロックフィッシュと違い、海底から少し浮いて定位し、上から落ちてきた餌を積極的に捕食する習性があります。
そのため、「メバルの目線の少し上をルアーで通す」イメージで引くのがコツで、コンッという明確なアタリが出でロッドを絞り込んでいきます。
堤防から釣れるメバルは主に白メバル
メバルは学術的には赤メバル・白メバル・黒メバル、沖メバル、エゾメバルなどの種類がいます。
宮城県の堤防からルアーで狙うメバルは、ほとんどが白メバルです。
白メバルは、その名の通り白っぽい魚体をしており、堤防付近や漁礁周りなど特定の場所に居着いて、あまり回游しないため、年間を通して狙いやすいのが特徴です。
メバルの生態にもっと興味がある方は、YouTubeの「さかなクンのお魚図鑑」も勉強になるので、ぜひ観てみてください。
メバリングの魅力はパワフルなファイト
メバルの魚体は鯖などの細長い青物と違い、背中の筋肉が発達して丸身を帯びた体系をしており、人間に例えると、プロレスラーのようなマッチョボディをしています。
サイズこそ最大で35cm程度ですが、サイズの割に引きが強く、特に大型はラインが切れたりロッドが折れるんじゃないかというくらい、パワフルにファイトしてくれます。
メバリングは小物釣りの部類に入りますが、何年も通いこんでしまう一番の魅力は、港湾部でも釣れる手軽さと、サイズからは想像もつかないトルクのある引き味です。
メバルの食味の良さは、もう一つの魅力!
身質は煮付けるとホロホロと口の中でほどけ、非常に美味。
漁獲量減少により、絶賛価格高騰中だよ。
【初心者向け】メバルのポイント(釣り場)の探し方
初心者の方でも、夜に比較的安全かつ気軽にメバリングを楽しめる釣り場(ポイント)は、常夜灯がある漁港周りです。
とりあえずネットに載っている有名釣り場でOKで、具体的には・・・
- 餌となるプランクトン引き寄せる常夜灯(白でもオレンジでもOK)があり、足元まで明るく視認できる
- コンビニが近くにある(トイレがある)
- 感覚的に水深が3m以上ある
- 昼間の魚の隠れ家となる海藻や岩などが点在する(底質は岩でも砂でもOK)
- 車を近くに停められる
- 夜間工事がなく静かである
メバルが釣れる詳細なポイント(●●堤防の××の辺りなど)は、SNSや釣具屋で聞いても中々詳細には教えてくれません。
メバルのような回遊性が低い魚は、釣り人が入ると場荒れしやすいので、ネットでは誰もが知る有名釣り場や〇〇半島方面というエリアしか情報が得られないケースがほとんどです。
私が東北エリアの遠征時にポイントを探す場合は、まず「釣りTiki東北」の漁港紹介ページで、対象魚にメバルがいることを確認し、Google Earthで底質(岩、藻場、砂など)を確認します。
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状況の見極めと上達のカギ
釣りは大自然の中でする遊びで、当日の状況が釣果のカギを握っています。
一般的に、メバルは風がない凪の日で、満潮のタイミングの方が、魚が手前に寄って表層に浮いてくるため、釣りやすいです。
超有名ポイントだとしても、外洋が荒れていたり、干潮のタイミングだったりすると、魚の付き場が変わったり、魚が沈んだりと、全く釣れないこともあります。
もし初回の釣行で運よくメバルをゲットできたとしても、何度か通うと状況の違いを認識できるようになります。
その釣り場が釣れる状況(潮位、潮の流れ、水深、魚の付き場)を、いかに頭の中で明確にイメージできるかが上達のカギになります。
まずは自分のホームフィールドの理解を深めてください。
慣れてきたら、今度は別のポイントを開拓してみてホームフィールドとの違いを検証してみましょう。
状況に応じた攻略方法を考え、答え合わせをする「知的な遊び」ことこそが、ルアーフィッシングの本質であり醍醐味だと私は考えています。
メバリングに限らず、釣りは状況に応じたポイント選びが全て!
【初心者向け】おすすめルアー:ジグヘッドリグ
初心者の方に、まず最初に揃えるべきメバル用のルアーは、ジグヘッドリグ(1g~2gのジグヘッド+ストレートワームの組み合わせ)になります。
基本はこの組み合わせでルアーを投げて、着水後すぐに1秒に1回転位の一定スピードでゆっくりリールを巻けばOKです。
ルアーフィッシングの用語集にまとめていますが、専門用語で「スローリトリーブで、表層ただ巻き」というメソッドになります。
ジグヘッドは鉛のオモリと針がセットになったリグ(仕掛け)で、メバリングでは1g〜4g程度を使用します。
ジグヘッドの種類:ラウンドタイプとダートタイプ
ジグヘッドは大きく2種類あり、特徴と使い方は以下の通りです。
①ラウンドタイプ:球形や楕円形で、ただ巻きの釣りが得意
- 浮き上がりにくく、一定のレンジをトレースしやすい
- ただ巻きで使いやすい
②ダートタイプ:矢じり形で、変則的なアクションの釣りが得意
- ダートアクション(ロッドの先端を弾くようにしてルアーを操作)すると、ルアーがキビキビと動く
- ただ巻き込みでも使えるが、デイゲームなどでルアーにアクションを加える時に特に有効
ソフトワームの種類:形状ごとに3種類に分類
次にソフトワームですが、こちらはワームの形状ごとに対応するベイト(餌)やパターンが異なり、主な形状と特徴は以下の通りです。
①ストレートワーム:真っすぐな形状
- 色々な使い方、ベイトパターンに対応し、メバリングのベースとなる
- 波動が小さく、アピール力が低いため、魚が散らばっている状況で弱い
②シャッドテールワーム:ヒレ付き形状
- 主に小魚をベイトとするパターンに対応し、水温の高い春〜梅雨時期に有効となる
- 厳冬期など波動が大きいルアーを嫌がる場合は、バイトが極端に少なくなる
③ホッグ系ワーム:甲殻類の形状
- 主に磯場でエビ・カニなどの甲殻類をベイトとするパターンに対応する
- カサゴやアイナメ等のロックフィッシュには有効だが、メバルではあまり出番がない
ジグヘッドリグの使い方:基本は「ただ巻き」
メバルのナイトゲームはゆっくり表層を「ただ巻き」で釣るのが基本となります。
本や動画ではいろいろなメソッド(ルアーアクション)が紹介されていますが、「ただ巻き」が安定しないと繊細なアクションを付けることができません。
まずは基本に忠実に、「ただ巻き」を練習しましょう、
【次のステップとして】
最近は、コロナに起因した釣りブームの影響もあり、魚が釣り人からプレッシャーを受けており、「ただ巻き」だけでは攻略できない(スレている)ケースが多く見られるようになってきました。
また、地域性もありますが、特に私の住む宮城県周辺のエリアでは、メバルがボトム付近に定位しており、表層への反応が悪いケースが多く存在します。
そのため、シンキングペンシルやシンキングミノーなどのプラグ類を潮の流れに乗せながら落とし込んだり、3g以上のジグヘッドリグをダートさせたりと手を変え品を変え誘っていきます。
このあたりのメソッドについては、別記事で紹介いたします。
まずは基本のただ巻きをマスターしよう。
メバリング初心者におすすめのロッド
メバリング初心者が揃えるべきロッドは、7フィート(2.1m)前後のULクラス(ルアーウェイト0g〜5g程度を扱うことができる)のロッドとなります。
ただし、腕の力がない女性の場合は6フィート前後、小学生の場合は5フィート前後でもOKです。
ロッドの選び方は、使用したいルアーのウェイトとポイントまでの距離、対象魚のサイズに応じて選択します。
今回、7フィート(2.1m)前後のULクラス(ルアーウェイト0g〜5g程度を扱うことができる)のロッドを、おすすめする理由は、以下の通りです。
- メバリングでメインに使うジグヘッドの重さ(ウェイト)は、4g程度までと軽量
- 常夜灯の周りに集まった魚を狙うため、飛距離はあまり必要ではない
- 短いロッドは、ルアーにアクションを加えやすく、疲れにくい
- アジングなど別の釣りにも転用できる(50cm程度までの魚は、何とか対応可能)
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メバリング初心者におすすめのリール
メバリング初心者が揃えるべきリールは、2000番台の軽量なリールです。
リールの選び方は、ロッドとリールの重量バランスを取りながら、必要なライン巻き取り量に応じて選択します。
2000番台の軽量なリールを、おすすめする理由は、以下の通りです。
- メバリングで使用する軽量のロッドと、リールの重量バランスが良い
- フロロカーボンライン3ポンド、PEライン0.4号を100m以上巻くことが可能で、ラインキャパシティが十分
- アジング、エリアトラウト、渓流ルアー釣りなど別の釣りにも転用できる
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メバリング初心者におすすめのライン
メバリング初心者におすすめのラインは、PEラインの0.4号+フロロカーボンラインの4ポンド(1ポンド≒450g)リーダーの組み合わせです。
ラインの強度(太さ)は釣りたい魚のサイズや、岩・海藻などのストラクチャ(障害物)の有無に応じて選択します。
PEラインの0.4号+フロロカーボンラインの4ポンド(1ポンド≒450g)リーダーの組み合わせを、おすすめする理由は、以下の通りです。
- 30cmのメバルであっても、重量は500g程度のため、ライン強度が十分
- PEラインとリーダーのシステムは、別のルアー釣りへ応用することが可能
- ラインが障害物に擦れても、ある程度耐えられる太さがある
- 飛距離を出しやすいセッティングのため、軽いルアーでもポイントまで届く
PEラインを使用するには、ライントラブルを防止するためにPEライン本線とショックリーダーを接続するラインシステムが必要です。
メバリングでのライン接続方法(ノット)のおすすめは、「3.5ノット」または「トリプルエイトノット」です。
どちらも簡単なノットですが、メバリングの実用面で必要十分な強度を出すことができます。
ルアーフィッシングが全く初めての方は、ナイロンラインやフロロカーボンラインの直結(リーダーを付けずに、ルアーへ直接ラインを接続すること)を勧められることが多いです。
しかし、ソルトウォーターのルアーフィッシングは、ラインの強度・飛距離の面から、PEラインが基本のメインラインとなります。
初心者でも、PEラインを導入し、ラインシステムへ慣れていこう。
シーバス・ヒラメといった釣りへ、ステップアップ出来るよ!
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メバリングに必須のアイテム
今回は初心者の方向けに、ナイトゲームをおすすめしているため、安全面・快適性を考えると、以下のアイテムは必須になります。
- 防水性能が高いヘッドライト
- 自動膨張式のライフジャケット
- PEラインに対応しているラインカッター
- 小型のフィッシングバック or バッカン
- スナップ
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メバリングが快適になる便利アイテム
無くても『メバリング』キャッチ&リリースで十分楽しむことはできますが、釣った魚をキープして食べるという楽しみ方もあるため、以下のアイテムもあると良いですね。
- 水汲みバッカン(ロープは5m以上)
- 小型のクーラーボックス
- フィッシュグリップ
- 性能が高い防寒ウェア
- ルアー&ワームケース
- スナップなどの小物を入れる小物ケース
これ以外では、アウトドアの遊びのためレインウェアの準備もお忘れなく。
釣りをしていると魚の体液や海鳥の糞で汚れることもあるため、ファッションにこだわりがなければ安いものでOKです。(私もワークマンにお世話になってます!)
おわりに
こちらのブログでは、『メバリング』初心者の方がフィールドで試行錯誤しながら、中級者にレベルアップしてもらえるよう、実際に使える有益な情報を深堀りしながら紹介していきます。
釣り具やメソッドを中心に、ポイントの見極め方などのHow toなども発信していきますので、ぜひ別記事も読んでみてください。
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